生活費の見直しをするとき、まず考えたいのは固定費です。家計でいう固定費とは、保険料、住居費、通信費、教育費、車両費などのことです。食費などのように、月によって支払う金額が変わりやすい変動費は、見直しをしても減らせる金額はそれほど大きくはなりません。けれども、毎月決まった金額を支払う固定費を見直せば、月々の出ていくお金を確実に減らせるので、貯蓄にまわせるお金を殖やすことができます。固定費の見直しポイントは、以下のようになります。
- ○保険料
- 例えば生命保険の場合、子どもが独立するなど家族構成が変わると、必要保障額は少なくなります。子どもが学校に通っていた頃と同じ保険に加入している場合は、見直してみるとよいでしょう。
- ○住居費
- 住宅ローンを組んでいる場合、より金利の低いものに借り換えたり、繰り上げ返済を検討したりするのもよいでしょう。
- ○通信費
- 携帯電話の通信費は、利用できる割引サービスやプランをチェックしてみましょう。また、スマホの場合、利用の仕方によっては格安スマホがオトクになる場合もあります。
- ○教育費
- ここで考えたいのは、習い事です。なんとなくおつきあいで続けているものは見直しましょう。また、オンライン英会話や自治体が主催する教室など、受講費が比較的安いものをチェックしてみましょう。
- ○車両費
- 思い切って車を手放して、必要なときだけレンタカーやカーシェアリングを利用するのもひとつの考え方です。
老後資金のベースは、現役時代の生活費です。できれば、現役で働いているうちに生活費を見直して、将来的にゆとりのある家計を目指していきませんか? また、住居費や教育費など比較的多額なお金を必要としたり、家族構成が変わったりするタイミングは、家計を見直す絶好の機会です。生活費を見直す習慣ができれば、月々の支出がコンパクトになり、リタイア後の生活にもゆとりが出てきます。将来の暮らしを安心できるものにするために、生活費の見直しはすぐにでも取り組んでみてくださいね。
(当コラムに掲載している情報は2015年5月時点のものです。)
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