株式会社 メモリアルアートの大野屋 大野屋テレフォンセンター所長 尾崎 一郎

お墓

お墓の希望があれば、できるだけ具体的に考え、家族に伝えておきます。お墓の購入が済んでいる場合は、エンディングノートに連絡先を記しておきましょう。
また檀家になっているお寺がある場合は、そのお付き合いの仕方を伝えておかないと、後々、お葬式のやり直しなどのトラブルが発生する場合もあります。お寺の連絡先やお布施の目安などもエンディングノートに記入しておきましょう。

墓所の種類とそれぞれの特徴

  • [一般墓所]
  • 墓石
  • 代々継承していく家のお墓です。一般的な和型の墓石のほか、洋型墓石・デザイン墓石などスタイルはさまざまです。
  • [永代供養墓]
  • 永代供養墓とは、寺院や霊園が、故人の家族や親族に代わって永代または一定の期間、故人をご供養し、お墓の管理をするお墓のシステムです。
  • [樹木葬]
  • 墓石のかわりに、樹木を墓標としたものです。霊園や寺院が墓所の一角を樹木葬墓地としていることが多いようです。中には自然の里山一帯を、墓地として使用しているものもあります。
  • [室内墓苑・納骨堂]
  • 従来の屋外のお墓ではなく、屋内にあるので、天候に左右されずにお墓参りができます。お墓の掃除が必要なく、花や線香の用意があり、手ぶらでお参りができる施設もあります。永代に亘りわたり使用できる施設と一定期間経過後、他の遺骨と合祀される施設があります。
  • [散骨]
  • 粉末化した遺骨を、海や山など故人の好きだった場所にまく葬送方法です。国内では法律が未整備のため、散骨場所の選定などを独自に行うのは難しく、専門業者を利用します。すべての遺骨を散骨するのではなく、一部だけ行う方が多いようです。

お墓の費用

高齢者の住まいには、さまざまな種類があります。ここでは、主な住宅や施設とその特徴をご紹介しましょう。

  • [一般墓所]
  • 墓地使用料(永代使用料):10~300万円程度
  • 墓地の場所や広さによって、かなり幅があります。
  • 墓石工事代:平均162.7万円
  • (全国優良石材店の会 2018年お墓購入者アンケート調査)
  • [永代供養墓]
  • 1人あたり20~30万円が一般的。ただし遺骨の安置方法や供養年数、施設の内容によって幅があります。
  • [樹木葬]
  • 1人あたり30万円程度~
  • [室内墓苑・納骨堂]
  • 室内墓苑の場合、80万円程度~、納骨堂は20~30万円くらい程度~ 施設の形態や立地条件によって幅があります。
  • [散骨]
  • 1人あたり10万円程度~
    遺族が立ち会わず散骨業者による散骨、複数の家族による合同散骨、1家族専用クルーザーを手配しての海洋散骨など、条件によって費用が異なります。


墓所の選び方

将来にわたって家族がお墓参りをすることを考慮して、慎重に墓所を選ぶ必要があります。交通、環境、設備、管理、価格など、選ぶポイントはさまざまです。
霊園の情報は、折込チラシやインターネット検索、テレビ・ラジオなどで調べます。最終的には現地を見学して確認します。

  • 【チェックポイント】
  • ・駐車場
  • 十分な台数が確保されているか。お墓の近くに停められるとさらに便利です。

  • ・周辺環境
  • お参りに行きやすく、落ち着いた雰囲気などがポイントです。
  • 日照、水はけは大切です。必ず確認しましょう。大木の下も避けます。

  • ・バリアフリー
  • 園内に段差が少なく、施設にエレベータなどが用意されているか。
  • バリアフリーに配慮されていれば、お年寄りやお子様にも安心です。急な階段や坂道は高齢者にはむきません。

  • ・管理体制
  • 園内の清掃から僧侶の手配までしてくれると安心です。常駐の管理人がいるかも確認します。

  • ・法要施設
  • お墓参りと同じ場所で法要ができれば、移動などが楽になります。雨天の際の法要も安心です。

  • ・アクセス
  • 車利用が困難になった場合、公共交通機関が利用出来るか、バスやタクシ ーの本数、送迎バスの有無も要確認です。

  • ・花や線香
  • 現地にて販売されていれば、手ぶらでもお参りできます。

  • ・休憩所
  • お墓参りの途中で休憩できる場所があることも重要です。

  • ・水場
  • 各所にあるか。お墓の近くに水場があると、持ち運びが楽です。


お墓を建てるまでの流れ

墓所を決める
調べる。探すインターネットで調べたり、石材店に問い合わせるなどして、まずは情報を集めます。
見学する集めた情報から興味のある墓所があったら、現地を見学しましょう。事前に石材店に連絡をしておけば墓所を詳しく案内してくれます。
申し込む気に入った墓所、希望や予算に合うところが見つかったら申し込みます。
墓石を決める
形を決める実際に建っているお墓や、石材店の資料などを参考にしながら希望の形を決めて行きます。
石の種類を決めるお墓の元になる御影石(花崗岩)には様々な種類があります。色合いや石目の細かさなど、好みに合ったものを選びましょう。
彫刻の内容を決める家紋や家名以外にも後世に残したいメッセージや、好きな絵柄などが刻めます。
※お墓の形、種類、彫刻に対して一部制限のある墓所もございます。
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お墓が完成する
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お墓が建ったあと
開眼する新たに作られたお墓に、魂入れの法要を行います。宗教ごとに名称や儀式が異なります。(魂入れ・建碑式・竣工祭など)
納骨をする地域の習慣で異なりますが、一般的には四十九日や一周忌、新盆を迎える前など節目に合わせて行います。墓所によってはお盆やお彼岸の繁忙期には行えない場合もあります。


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