託すべきものをきちんと託す方法
家族に託すべきものが整理できたら、それらをまとめてメモすること以上に、相手にきちんと伝わるように導線を引くことが大事です。 万が一のときに障壁にならないよう、シミュレーションしましょう。
託すべきものをきちんと託す方法
家族に託すべきものが整理できたら、それらをまとめてメモすること以上に、相手にきちんと伝わるように導線を引くことが大事です。 万が一のときに障壁にならないよう、シミュレーションしましょう。
一番重要なのはスマートフォンのロック解除キー
「自分のデジタル資産を生前整理しよう」のコラムでリストアップしたうち、いざというとき家族に託すべきものは、
「金融資産」と「支払い契約」、「仕事関連」「思い出関連」です。
これらの4項目をきちんと届けるために、「デジタル機器」の情報が欠かせません。
デジタル機器は物体として目に見える存在なので、自分が死んだ後も他の遺品と同じように目につきます。
しかし、“デジタル遺品としての本質”は、その中に保存されていたり、そこからインターネットを通してアクセスしたりする前者の4項目です。
それらの本質に家族がたどり着けるようにするための導線としての役割を担うと考えてください。
「機器」「お金」「人間関係」・・・内容別に資産をリストアップ
もうひとつ肝心なのは、託すべき家族のデジタルスキルをある程度把握しておくことです。
デジタル機器やインターネットに詳しい家族なら、上記の情報さえまとめれば問題ないと思いますが、
パソコンやスマートフォンに不慣れな場合は、もう一歩先まで手を差し伸べる必要があるでしょう。
私がよく提案しているのは、紙にして残しておくという方法です。
最低限の情報をまとめた手書きメモでも、『はじめてのエンディングノート2』を印刷したものでも構いません。
それらを紙の預金通帳や実印と一緒に保管しておくと、万が一の際に他の重要書類と同じタイミングで家族に気づいてもらえます。
セキュリティ上の懸念もあるので、状況によっては貸金庫に保管しておくほうが安全かもしれません。
そのあたりは個々の問題になってくると思いますが、紙という非デジタルの状態でも託せるようにしておく重要性は変わりません。
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