ためになる!? はがきの豆知識
結婚してから最初の年賀状を送るとき、「せっかくなので結婚報告を兼ねたい」と考えている人もいるだろう。年賀状での結婚報告には、気を付けておきたいマナーがある。
この記事では、結婚報告を兼ねた年賀状について、具体的にどのようなマナーに気を付けたほうが良いのか解説する。
年賀状での結婚報告で気を付けたい2つのマナー
年賀状で結婚報告を行うこと自体はマナー違反ではないものの、気を付けるべきマナーがある。これらを守らないと失礼にあたるおそれがあるので注意しよう。
では一体どのようなマナーなのか、2つの注意点を解説する。
1. 送る相手に注意
年賀状は、年の始めに送る挨拶状の役割を果たしている。書く内容は、「新年の挨拶」「旧年中にお世話になったお礼」「その年の相手の健康や幸せを願う言葉」などが一般的だ。結婚報告を行うときは、これらの内容を押さえたうえで書くようにしよう。相手によっては、挨拶に加えて「結婚しました」と軽く書き足す程度にしても問題ない。
結婚報告を兼ねた年賀状を送る相手は、基本的に誰でも構わない。多くの場合、お世話になっている親戚・友人・上司などがあげられるだろう。
年賀状であれば、普段なかなか会えない人達にもきちんと報告できる。入籍した日や結婚式を挙げた日なども書いておくと良いだろう。結婚式に出席してもらった相手には、改めてお礼を伝えられる機会でもある。
ただし、職場の上司や取引先など、仕事関係の人に対しては、年賀状を送るよりも早い時期に結婚報告をしておくことが重要だ。年賀状で初めて報告するのは新年の挨拶ついでと捉える方もおり、失礼にあたるため、先に結婚報告をしておくようにしよう。
また、しばらく会っていない相手に対して、写真入りの年賀状をいきなり送ると、相手が困惑してしまうこともある。この場合、干支などのイラストを入れるか、もしくは文章のみの年賀状を送ると困惑されにくい。
送る相手は、あらかじめいくつかのグループに分けておくと、メッセージなどが考えやすくなる。結婚式の出席者(上司や友人)、仲人、親戚、結婚式に出られなかったが親しい人物、結婚報告をまだ行っていない人物などに分けると、年賀状作成がスムーズに進められる。
2. 時期に注意
結婚報告は、入籍もしくは結婚式を挙げたのち、1ヶ月から2ヶ月以内(遅くとも3ヶ月以内)に行うのがマナーとされている。そのため、1月から8月の間に入籍もしくは結婚式をすると、年賀状での結婚報告は時期が遅くなってしまうのだ。
この場合は、年賀状を送るよりも先に結婚報告をするのが適している。結婚したタイミングにあわせて、最も適した挨拶状を使うようにしよう。
また、喪中の場合は、喪中はがきで結婚報告を行うのは厳禁だ。身内の不幸による喪中期間は1年間であり、喪中には結婚式などのお祝い事は慎むことになっている。
結婚後に身内の不幸があった場合には、まず喪中はがきを出し、喪中であることを伝えたうえで年始の挨拶を失礼する旨を記載する。そして、年が明け、松の内が過ぎてから立春までに出す寒中見舞いの中で、結婚報告を行うのがおすすめである。松の内の日は地域によって異なり、関東では1月7日、関西は1月15日とするのが一般的となっている。各地域の慣習に従って、寒中見舞いを出そう。
年賀状で結婚報告をするときの文例
年賀状で結婚報告をするときは、送る相手によってメッセージを変えるのが一般的だ。ここでは、メッセージの文例を「結婚式に出席してもらった人」と「結婚式に出席していない人」に分けて紹介する。
結婚式に出席してもらった人へのメッセージ
結婚式に出席してもらった人へは、感謝の言葉を添えるようにしよう。その中で、上司、親戚、友人など、相手との関係性に合わせて文章を少しずつ変えると、より感謝の気持ちが伝わる。文章は、上司や親戚であれば縦書き、友人ならば縦書き・横書きどちらでも構わない。
上司や親戚など、目上の方に対するメッセージの文例を紹介しよう。
謹賀新年
昨年はご多忙にもかかわらず 私どもの結婚式に出席いただき誠にありがとうございました
また格別のお心遣いをいただき心から感謝申し上げます
本年も何卒よろしくお願い申し上げます
○○年 元旦
目上の方へのメッセージでは、「謹」の文字が入っていると、改まった文章に仕上がり引き締まった印象を与えられる。親戚宛に送るのであれば、「皆様お変わりなく よき新春を迎えられたことと存じます」など、家族全員に向けた一言を入れると良いだろう。
また、友人に対しては、柔らかい表現にすると親しみが持てる文章に仕上がる。
あけましておめでとうございます
結婚式に出席していただきありがとうございました
新居の近くにお越しの際は ぜひ立ち寄ってください
これからもどうぞよろしくお願いします
結婚式に出席していない人へのメッセージ
結婚式に出席していない人、もしくは結婚したことを初めて報告する人には、近況報告の形式で伝えると良いだろう。次のようなメッセージが適している。
あけましておめでとうございます
昨年〇月〇日に結婚し 初めてのお正月を迎えました
未熟な二人ですが 力を合わせて明るい家庭を目指していく所存です
今後とも どうぞよろしくお願いいたします
年賀状を送る相手に対し、結婚式に出席していなくとも結婚することを伝えており、お祝いに関する心遣いを受け取っていたのであれば、心遣いに対する感謝の気持ちを添えておきたいところだ。次のようなメッセージを送ると良いだろう。
あけましておめでとうございます
昨年〇月〇日に結婚いたしました
結婚の際は温かいお心遣いをいただき 本当にありがとうございました
今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます
年賀状で結婚報告をする際のメッセージで気を付けたいのが、「縁起が悪い言葉を使わないようにする」という点だ。例をあげると、「去年」ではなく、「昨年」もしくは「旧年」を使うようにしよう。
また、賀詞や年号は、重複してしまうことがあるため、注意して書こう。たとえば、「新年あけましておめでとうございます」は、「新年」と「あけまして」が同じ意味を持っているため、どちらかひとつを書く。「元旦」は、1月1日の午前中を表しており、「1月元旦」という言い方は間違っているのだ。
さらに、「賀正」「謹賀新年」「あけましておめでとうございます」などの言葉も、相手によって使い分けることが大切である。
結婚報告の年賀状デザインのポイント
年賀状で結婚報告を行うときは、年賀状のデザインにも気を配ることが大切だ。どのような点に気をつけると良いのだろうか。
テンプレートは送る相手に合ったものを選ぶ
年賀状のテンプレートはバリエーションが豊富だが、結婚報告は人生の節目の大切な挨拶である。このため、幅広い年齢層の人に送るのであれば、比較的シンプルなデザインのテンプレートを選ぶと安心だ。
もしくは、送る相手によって、テンプレートのデザインを使い分けると良いだろう。「友人や親しい人向けにはイラスト入りのカジュアルなデザイン」、「目上の人には落ち着いたデザイン」など、相手のことを思い浮かべながら選ぶのもおすすめである。
写真は光と色に注意して選ぶ
結婚報告を兼ねた年賀状は、ぜひ写真を入れて送ろう。多く使われるのは、結婚式または新婚旅行での2ショット写真だ。入籍のみ、またはこれから結婚式や新婚旅行を予定している場合は、お出かけや旅行先での2ショット写真を選ぼう。
写真を選ぶときは、次の点に注意すると、表情の映える年賀状ができあがる。
1. 2人の顔がよく見える
主役の2人の顔が見えにくい写真では、せっかくのお披露目が残念なものになってしまう。2人の笑顔が見られるような写真を選ぼう。
2. 色のコントラストがはっきりしている
年賀状に写真を印刷する際、全体的に暗くなってしまわないよう、明るさを補正する場合がある。一方、明度を上げすぎると今度は写真全体が白くなる「白飛び」の状態が起こるのだ。
また、人物と背景を合わせた全体が同系色になっている写真では、全体の印象がぼやけてしまう。
白飛びを防ぎ、表情をきれいに見せるには、写真全体のコントラスト(濃淡)がはっきりしているものを選ぼう。
3. 顔に影が落ちていない
顔に影があると表情が見えなくなり、暗い印象を与えてしまう。この写真を補正すると、今度は背景が過度に明るくなるため、顔に影がない写真を選ぼう。
写真を入れるのが恥ずかしいという人は、似顔絵などを利用する方法もある。
デザインにこだわるなら年賀状ソフトがおすすめ
年賀状やはがきについてのお悩みを解決するサイト「筆まめでぃあ」から、年賀状を作成する際のワンポイントアドバイスをお届けする。
「デザインにこだわりたい」「おしゃれな年賀状を作りたい」という場合は、年賀状ソフトを使うのがおすすめだ。お気に入りのデザインや素材を選んで、写真を挿入するだけで、時間をかけずにオリジナル年賀状が作成できる。
年賀状ソフトの筆まめなら、45万点のデザイン・イラストと、136書体のフォントを組み合わせて、自分だけの年賀状を簡単に作ることができる。結婚報告に適したデザインも登録されているため、送る相手に合わせて選ぶと良いだろう。フォントは136書体から選べ、和文・欧文・数字など個性豊かなものばかりだ。
写真を加工できる「筆まめフィルタ」により、セピア風やレトロ風はもちろんのこと、背景のみをモザイク・モノクロ加工することもできる。使う写真を選び切れない場合は、「フォトコラージュ」で自動的にデザインが完成する。
ほかにも、便利な機能を多数搭載しているので、新婚生活の忙しい中でも手軽に年賀状が作成可能だ。ぜひ試してみてはいかがだろうか。
まとめ
結婚報告をする年賀状は、通常の年賀状と少しマナーが異なる。具体的には、「送る相手」「時期」という、2つの気を付けるべきマナーが存在する。マナーを知らずに送ってしまうと、相手によっては非常に失礼となる場合もあるので注意が必要だ。
とはいえマナーばかりに気を取られてしまうと、肝心な内容がおろそかになることもある。結婚報告や年賀状で大切なのは、相手に対する感謝や、新年を迎えることに対する祝いの気持ちだ。
今回紹介した内容を参考に、ぜひ感謝と祝いの気持ちが伝わる素晴らしい年賀状を作ってみてほしい。手間や時間をかけずにクオリティの高い年賀状を作るなら、筆まめなどの年賀状ソフトを活用するのがおすすめだ。